犬の話

犬を飼うために必要な覚悟と知識とは?

犬を飼うために必要な覚悟と知識について書いていきます。

私が子供のころ、柴犬を飼っていましたので、当時の経験を思い出しながら書いていこうと思います。

犬を飼うというのは、簡単なことではありません。

生き物ですから、大変なことくらい想像できますよね。

ではなぜ、年間4000頭、5000頭の犬たちが殺処分されているのでしょうか…。

飼い犬を捨てるという、人間の自分勝手な行為が殺処分に犬たちを追い込んでいるのは事実です。

そのためにも、犬を飼う前にぜひ、必要な覚悟と知識について考えてほしいと思います。

 

犬を飼うために必要な三つの覚悟とは?

動物を飼うということは、家族を作ることと同じだと私は思います。

我が子を捨てるなど普通はしませんよね。

自分の子供のように大事にするのが当たり前だと思います。

かわいいから、癒されるからと簡単に考えるとうまくいかないかもしれません。

生き物ですから、声は出る、臭いはある、排せつはする、言うことを聞かないこともあるでしょう。

そういう当たり前の部分を理解して、しっかりと向き合っていかなければならないのです。

要するに大変なんです。

 

覚悟①全費用を払う覚悟

生涯必要な費用
超小型犬 約216万
小型犬 約200万
中型、大型犬 約230万
僕たちにかかる費用はだいたいこんな感じだね!
僕たちを飼うのはよく考えて!

 

犬を飼うというのはとても大変なことです。

生涯をともにする家族ですから、責任をもって最後まで面倒をみないといけません。

それが出来そうもないというのでしたら、飼わないという選択が一番正しいですね。

 

覚悟②自分の時間を使う覚悟

つらい時も、楽しい時も、一緒に過ごす家族となるのですから、自分の時間を使って犬の世話をしなければなりません。

とくに時間を使うのが散歩の時間です。

散歩をしないわけにはいきません。

犬にとって運動は体力筋力の維持に効果的ですし、ストレス発散にもなります。

健康を保つ意味でも毎日の散歩は欠かせないものですね。

そして何より犬は散歩が大好きです!

本当に散歩に行く前になると大喜びなんですよ。

そんなに楽しいのかな、嬉しいのかなと思うくらい、喜びが伝わってきますね。

飼い主となったのでしたら、毎日の散歩を欠かさず行っていただきたいです。

覚悟③最後まで愛す覚悟

当たり前ですが犬も人間と同じように歳を取って、老犬になるのです。

人間よりも早いスピードで犬は成長していきます。

ということは老いるのも早いということです。

人間と同じように認知症になるかもしれません。

そういった例はたくさんあります。

それでもあなたは最後まで愛すことができますか?

面倒をみるということを放棄しないで最後まで一緒に過ごせますか?

飼う前に真剣に考えてほしいと思います。

 

犬を飼うために必要な知識とは?

犬を飼うことが決まったのでしたら、しっかりと知識を深めていきましょう。

トラブルが起きた時に対処できるように学んでおくことはとても大切です。

ぼくを飼うことに決めてくれたの?やった嬉しいな!
これから家族だね!

 

子犬から育てるというのはとても労力がいることと思います。

ご飯の準備から、トイレの仕方、さんぽ、しつけなど、やることは山ほどありますよね。

これだけとってみても犬を飼うというのはとても大変で、時間が必要なのだと分かると思います。

本当に自分にこれができるのか、よく考えてみましょう。

 

狂犬病予防法

まず狂犬病について、みなさんは知っていますか?

狂犬病はとても恐ろしい病気です。

狂犬病の特徴を挙げます。

狂犬病はとても恐ろしい病気です。

狂犬病の特徴
  1. 罹患すると99%死亡
  2. 人獣共通感染症ですべての哺乳類に感染する
  3. このような致死率をもった病気は稀でギネス世界記録に記録されている
  4. 世界では毎年5万人の死者を出している
  5. 恐水症になる(液体の嚥下によって嚥下筋に痛みが生じるため、水を恐れるようになる)
  6. 恐風症になる(風に過敏に反応しさけるようになる)

狂犬病は日本ではすでに撲滅されていますが、だからといって狂犬病を予防しなくていい、という話にはなりません。

生後91日以上の犬には、

狂犬病予防法の義務
  1. 狂犬病予防注射を一年に一回受ける必要がある。(予防接種の義務)
  2. 飼い犬の登録も義務付けられている。(犬の登録義務)
  3. 鑑札と注射済票を犬に装着する必要がある。
  4. これらを怠ると20万以下の罰金の罰則規定がある。

こういった内容を知っていくと気軽には飼えないというのがお分かりになると思います。

全て飼い主の責任となるわけですから、しっかりと義務を守っていきたいですね。

 

基本的なしつけ方

しつけと聞くと難しく感じてしまうかもしれませんね。

私は正しいしつけを習ったわけではありませんでした。

間違っていたこともたくさんあったと思います。

ここで基本的なしつけの種類と正しいしつけ方を挙げます。

おすわり
  1. おやつを手の中に入れ、犬の鼻先にもっていく
  2. おやつが入った手を【おすわり】と言いながら上へと動かす
  3. お尻が地面についたら、【いいこ】といって褒め、おやつを与える
  4. ①~③の動きを繰り返す
  5. 座るとおやつがもらえるということを学習させる
まて
  1. おやつを持っていないほうの手のひらを犬の方に向け、【まて】という
  2. そのまま数秒待たせる
  3. 犬が動かないことを確認し【よし】と声をかけ、同時におやつを与える
  4. ①~③を繰り返す
ふせ
  1. 【おすわり】をさせる
  2. おやつ持った腕を床まで下げて、伏せの姿勢にさせる
  3. 伏せの姿勢になったら【ふせ】と言いおやつを与える
  4. ①~③の動作を繰り返す
おいで

 

  1. 飼い主に対し無意識な状態の犬に「おいで」と呼びかける
  2. 素直に寄ってきた場合はしっかりと褒めておやつを与える
  3. 初めは静かな場所で練習
  4. できるようになったら遊んでいる最中に練習
  5. どのような状況でもすぐに飼い主の所へ来るのが理想

しつけをしっかりと行うことにより、未然に防ぐことができることがたくさんありますね。

人に危害を加えないようにしつける。

なにかあってもすぐに飼い主のもとに帰ってくるようにしつける。

しつけは犬にとっても、飼い主にとっても、とても大切なものなのです。

 

犬も介護が必要になる可能性がある

飼い始めた当初は考えもしないことですが、犬も人間と同じく年老いていきます。

その現実をしっかりと受け入れなければなりません。

犬の寿命は30年で約2倍になりました。

これは非常に驚くことですよね。

平均寿命ですが昔は7.5歳くらいが平均で、現在の平均は約14歳です。

これだけ寿命が延びたとなると、高齢になった犬たちに体の不調がでてくるのは想像に難しくありません。

人間と同じように犬も認知症になるのです。

認知症の現実は非常に苦しいものとなるでしょう。

理解できない行動が増えてくる、排せつも自由にできなくなりおむつが必要になる。

加齢とともに目が見えづらくなり、足腰も弱くなるため、寝たきりになる可能性があります。

将来、介護をする必要があるかもしれないということを分かった上で、飼うことを決めてください。

話は暗くなりますが、現実は楽しいことばかりではありません。

最後まで面倒を見るという覚悟をもって犬たちと接してくださいね。

 

犬を飼うために必要な覚悟とは?:まとめ

今回は犬を飼うために必要な覚悟と知識について書いてきました。

覚悟というとなにか大袈裟な言葉に聞こえるかもしれません。

ですがそれでいいと私は思います。

動物を飼うというのは、飼い主として責任があり、生半可な気持ちでは飼ってはいけません。

飼い犬を捨てるなど理解できませんが、そういった人間がいるのもまた事実です。

そして捨てられた犬は殺処分の対象となります。

殺処分の実態は悲惨なものです。

苦痛を与えない方法で安楽殺をすると決められていますが、殺処分の対象の犬たちが多ければ炭酸ガスを使用することが多いようです。

つまり、窒息死ですので犬たちは苦しんで死んでいくのです。

どれだけの恐怖でしょうか?

悪いことをしたわけでもないのに、犬たちは殺されるのです。

自分にはこの犬を本当に最後まで面倒をみれるのか…。

しっかりと自問自答し、決めてくださいね。

話題は重くなりましたが、犬と一緒に過ごす時間はとても楽しいものです。

私はよく自分のふとんに犬をいれて一緒に寝ていました。

本当に可愛かったですよ。

それでは今回は犬を飼うために必要な覚悟と知識についてお話ししてきました。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。