今回はジークンドーについて、
また最近大人気の石井東吾さんについて、
そして、YouTubeで人気が出るきっかけになった動画で披露していたワンインチパンチの威力について、書いていこうと思います。
ジークンドーと聞いて、知らないと感じる人もまだまだたくさんいると思います。
ブルース・リーの名前は聞いたことある人でも、ジークンドーの名前は知らないって人、
そもそもブルース・リーが創始した武術が現代まで受け継がれているってことを知らない人もたくさんいますよね。
- ブルース・リーって映画俳優でしょ?
- ジークンドー?わかんない…
- ブルース・リーって先生だったの?
- 本当に強かった?
みたいな感じでしょうか。
石井東吾さんが有名になったおかげで、それまで興味がなかった方々がジークンドーをカッコいい!習ってみたい!と思い、
ジークンドーをもっと知りたい!と考えて、その歴史や背景に興味を持ってくれたらとても嬉しいです。
それでは今回はジークンドー、石井東吾さん、ワンインチパンチの威力について書いていきます。
ジークンドー石井東吾が教えるワンインチパンチって一体何?
🐉🔋⚡️ Bruce Lee pic.twitter.com/Rt1bgc2QHU
— Bruce Lee (@brucelee) July 7, 2022
派手な動画なのでこちらから紹介します。
かっこいいですよね!
Twitterですぐ見つけられたのがこの動画です。
こちらはブルース・リーの演武であり、ワンインチパンチではなく、シックスインチパンチと紹介されています。
似たようなパンチですが、こちらは少し距離を取っていますね。
ですが、自分よりも大きな男性を吹っ飛ばしているわけですから、かなりの威力があると想像できますね。
特徴的なのは大きく振りかぶったり、体や足が立ち位置から大きく移動していない、ということでしょうか。
静止した状態から身体操作をして、一気に拳にエネルギーを伝えているように見えます。
ワンインチパンチとは発勁という力の発し方の技術
発勁(はっけい)(ワンインチパンチ、寸勁、寸拳)とは、中国武術における力の発し方の技術のことをいうそうです。
こういう話になると難しくなっていくので、石井東吾さんが動画内で話している内容から考えていきます。
基本的にジークンドーは右前の構えです。(強い方が前、利き手が右なら右前)
- 右手を少しゆとりを持たせた状態から、体を反時計回りに回転させパンチを打つことによって、肩と腕、拳(縦拳)が一直線上になる。
- その身体の構造が一番強固な形だということ。
- 脱力した状態から左足で地面を蹴った力を伸ばさずに、左足を回転させる。
- 左足で地面を蹴った時に生じる前まっすぐの力、上方の力、回転の力、この三つの力を混合させて一つの力にしている。
- この三つの力をインパクトの瞬間にカチッと一つに合わせる。
ということを石井東吾さんは言っています!
その全てが一つになった時、最大の威力が発揮されるのでしょう。
ワンインチパンチとストレートリードの関係
私が思ったことを言わせてもらうと、ワンインチパンチとジークンドーのストレートリードというパンチは構造が似ているのではないか?ということ。
ストレートリードというパンチは、ボクシングでいうジャブなどとは全く構造が違い、体は相手に対して正面や斜めを向いているのではなく、インパクトの瞬間は真横を向いています。
体、肩、腕、拳と一直線上に綺麗に並び、目標物を打ち抜きます。
当たる拳は縦拳です。
その姿が、動画内のワンインチパンチの説明と非常に似ているのです。
ブルース・リー自身の告白によれば、ストレートリードこそジークンドーの武器の中で最も難しい技術であり、アートそのものだ、ということ。
彼曰く
- 「この技術を操れるのは一万人に一人程度だ」
- 「これこそマーシャル・アーツであり、完璧に積極的な攻撃だ」
- 「誰もが出来るものではない」
ブルース・リーはそう言っています。
そのような技術を石井東吾さんは動画で教えています。
教わっている方に伝わるでしょうか。
一日で身に付くほど簡単な技術ではありません。
何年練習したら打てるようになるでしょう。
もしかしたら完成しないかも知れません。
長い道のりですね。
ジークンドー創始者ブルース・リーと石井東吾のワンインチパンチの威力を比べてみた!
https://t.co/X9IxBv6YWG pic.twitter.com/6z9Njk1Mfq
— 神田 コウヤ (@nandakandakouya) June 18, 2022
動画を見てもらうと分かりますが、板に指を付けた距離から板を割っています。
どちらも素人には真似できる内容ではありませんね。
どういった練習をしていけばこのような技術が身に付くのでしょうか?
石井東吾さんは他の動画ですが、実践でも使えると言っていました。
至近距離から少ない動作で威力を出せるパンチを打てる。
だとしたら練習する価値は大いにある技術と言っていいですね。
ブルース・リーのワンインチパンチの威力は?
ブルースリーは右前の構えで立っています。
ここで構えについて説明すると、空手やボクシング、ムエタイなどの立ち技格闘技は右利きなら左手を前に構えます。
強い方が後ろ、ということですね。
それとは反対に、ジークンドーは基本的に右手を前、強い方を前にして構えます。
この構えをオンガードポジションといいます。
ジークンドーの全てはオンガードポジションに始まり、オンガードポジションに終わるといわれています。
このスタンスはストレートリードを最小の動きで打ち出せるようにデザインされているそうです。
話を戻します。
ブルース・リーはパンチを打ち込むと同時に、顔をすごい速さで振っているのが分かると思います。
これがパンチを打つことに、威力を出すということに、どれだけ影響を与えているのかは分かりませんが、おそらく無意味なことではないと考えられます。
動画のスピードが実際の早さなのか、少し早送りしているのか。
どちらかは分かりませんが、ブルース・リーの顔がブレて分からなくなるほどのスピードで動いているのが分かります。
また、打ち込んだ後に、後ろ足が前に移動しています。
板の厚みは大したことはなさそうなので、持ち手が二人いる理由がよく分かりません。
板を二人で上下四点で持っているのでしょうか?
なんにせよ綺麗に真っ二つに割れているようですね!
石井東吾のワンインチパンチの威力は想像以上だった
動画内では、三種類の厚さに挑戦しています。
一枚目でさえ、十分な厚さで格闘技経験者でも簡単には割れないでしょう。
二枚目はもう、経験者であってもなかなか割れないと思いますし、素人なら絶対無理というレベルの厚さです。
そして三枚目は、その二枚目に使った板を二重にして挑戦しています。
二重ですよ!?
ブルース・リーの試割り動画はおそらく数が少ないので、比べるのは非常に難しいです。
ですがこの動画を見ていくと、石井東吾さんのワンインチパンチの威力が分かる内容となっています。
一度動画を見て、石井東吾さんがどういう技術を持っているのか、確かめてもらえると嬉しいです。
ネット上では色々言う方々もいますが、その技術、動きを見ればどのようなレベルにいるかはある程度想像できるでしょう。
言うのは簡単です。
行うのは難しいのです。
どの方々にも共通することだとは思いますが、そこに到達するまでにその人物がどれほどの時間を使って努力してきたのか、ということを想像してください。
ブルース・リーは32歳という若さでこの世を去りました。
32歳という短い人生の中で彼は研究と練習を積み重ね、截拳道という武術、哲学を作り上げました。
そして現代にブルース・リーのジークンドーという武術、哲学がしっかりと受け継がれているのです。
それを学べる環境があるということがいかに幸せなことかよく考えて欲しいと思います。
この先ブルース・リーが創始したジークンドーが、もっと様々な人に認知され、正しい理解、正しい歴史とともに広がっていくことを願っています!
ジークンドー石井東吾のワンインチパンチの威力は? :まとめ
▼全編はこちらから💁🏻♂️https://t.co/tb2KDsL64f https://t.co/5JxvTf7tCT
— 石井東吾 (@togoishii) June 26, 2022
これまでブルース・リーのワンインチパンチを先に紹介し、ジークンドー創始者の動き、ワンインチパンチの威力を見てもらいました。
そして石井東吾さんのワンインチパンチの威力ですが、もうこれは見てくださいというのが一番伝わりますね。
百聞は一見に如かずです。
しかしなぜ現在になって、ジークンドーがこれほどたくさんの若い人や格闘技に縁がなさそうな女性にまで興味を持たれたのか。
色々な方々とコラボされた動画での影響が、かなりの比重を占めると思います。
もちろん石井東吾さんの魅力とジークンドーの魅力が重なった結果だとは思います。
しかし何十年も前からジークンドーは存在したし、その魅力は現在も過去も一緒で、何も変わっていません。
むしろ過去の方がブルース・リーをテレビの映画などで見る機会が多くあり、影響も受けやすい環境があったと思うわけです。
ブルース・リーという人物が俳優以外に何をしていたのか?
そこまでは流石に調べる人が少ないという事でしょうか?
ブルース・リーの映画から興味を持ち、ジークンドーの存在を知った人達。
現在のYouTubeなどで簡単に動画が見られる環境になったおかげで、調べなくても見る機会があり、石井東吾さんが使っている武術をジークンドーと知った人達。
ジークンドーを知る機会が、ブルース・リーが先ではなくて石井東吾さんが先って、それはそれですごい事ですよね!
それほど魅力的で、カッコいい!やってみたい!と思わせることが出来たってことですからね。
でもみなさん、その前にブルース・リーの存在を忘れないで下さい!
一つの武道の技術、考え方、教え方といった様々ものを後世に正しく伝えていくというのは非常に難しい事だと思います。
それは一個人の間違った解釈や勝手な行動により、その正しい歴史が歪む可能性があるからです。
それを正しく伝え、広めようとしている石井東吾さんは素晴らしいと思います。
こういった貴重な武術、格闘技を正しく後世に伝えていただくように、これからも石井東吾さんを応援していきます!
それではジークンドー、石井東吾さん、ワンインチパンチの威力についてお届けしました!
ありがとうございました!